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2006年9月 3日 (日)

『笑点』が好きだ

『あんな番組のどこがおもしろいの?』とよく訊かれるのだが、好きなものは仕方がない。

笑点は小学校の5年生の頃から見ている。司会が三波伸介で桂歌丸と三遊亭小円遊がライバル関係で、三遊亭円楽が自分のことを『星の王子様』と気取って、ざぶとん運びが松崎真の頃かな。

小学生で笑点好きというのもずいぶん変わった子供だったが、それには理由がある。私は田舎の映画館に生まれ育った。父が映画看板描きだったからだ。私が小学校の1年生当時(昭和30年代)の映画館は、まだ世の中にテレビが普及していなかったせいもあって、街のエンターテインメントの主役だった。週末ともなると町じゅうの人達が映画館に集い銀幕に繰り広げられるもうひとつの世界のドラマに心を踊らせていた。また、当時の映画館はたまに映画以外にも舞台演劇や音楽ショーなどもやっていた。

舞台演劇は主に旅回りの劇団が主だった。私は役得?で楽屋に遊びに行くことができ、白粉を顔に塗ったままくつろいでいる『芸人さん』たちにかわいがってもらった。『芸人さん』は優しい。町に住んでいる大人たちとは違った特別な優しさを持っていた。彼等は当時の私にとって『ある日突然やって来て、そして突然去って行く不思議な世界の旅人』に思えた。その頃から私は『芸人さん』という人達にあこがれを持つようになった。

そういう理由もあって、大喜利の面白さなんか理解できない小学生なのに、それでも笑点が好きだったのは、出演者がテレビが作ったタレントではなく、落語家という『芸人さん』達だったからだろう。(三波伸介はあまり好きではなかった。一応彼も浅草芸人だが、ほとんどTVタレントだったし)

あれから数十年――。おっさんにも年期が入った年齢となった今でも、落語家などの『芸人さん』は好きだ。ただ、正直言って、笑点のお笑い(ギャグ)の内容は腹をかかえて笑えはしないが、あの年期の入った『芸人さんのしゃべり口調』を聞いているだけで心が癒される。

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