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2006年1月15日 (日)

ゲームスクールのゼミにて

このBLOGではあまり仕事のことは書かないのだが、まぁ、たまには…と言うことで。

今期から私のゼミナールを持たせていただくことになった。ゼミといっても大学のそれのように研究・討論するというよりも生徒達の個人力強化と補完の目的が強く、簡単に言えばスクール内寺子屋みたいなものだ。他の一般講義と違って私の考え方や今まで私が培ってきた方法論が色濃く出せるので去年から楽しみにしていた。

で、昨日がその初日だった。まず個人力強化の参考にするために生徒各々から『自分の長所や得意な技術と、短所と不得意な技術』を自己分析させた。どちらかというと生徒の短所や不得意とするところが知りたかったからだ。『シナリオのセリワークやドラマ展開がうまく書けない』『フラッシュのアクションスクリプトがわからない』『企画書の沿える説明図がうまく描けない』『人前でうまくしゃべれない、プレゼンがうまくできない』……など、そのほとんどが一朝一夕には上達できないものばかりだった。しかし、それらのほとんどは技術的な問題だ。コツやポイントを理解し毎日練習すれば上達はする。活躍しているプロも最初から上手かった者は1人もいない。練習、つまり『繰り返しやってゆくこと』でうまくなっただけだ。だからある程度の技術力なら誰でもつけられる。(”継続は力なり”ってやつね) ただし『ある一線』を超えるのが難しい。その一線とは『プロとして周りが認めてくれるだけの魅力』を持てるかどうかだ。それは単なる技術力だけでクリアできるものではなく『考え方も含めた人柄』が影響してくる。だからプロでい続けるのは難しい。

大切なことは『考え方』――。

私は人が生まれ授かったいろんな能力はそれほど極端な個人差はないと思っている。(天才と言われる特殊な個体差は別として) そして、その能力を延ばしたり殺したりしているのは主に『考え方』で、性格や才能のせいだけではないと確信している。(ちなみに、私は性格は気質に考え方が影響したもの、才能は生理的能力に考え方が影響したものだと思っている)

もし、不得意な技術に対してコンプレックスを持っている生徒がいるとしたら『自分の能力向上の邪魔をしているのは、自分自身の考え方』であるということを説こうと思う。そしてちょっとした発想の転換やアイデアですべては好転するものだということを力説したい。そして固定概念を持たず自由に考えることの大切さ――それをクリエイターを目指す生徒達に理解してもらえればと思った。

ゼミを終え帰途の電車の中。私は既に講師ではなくただのオヤジになっていた。ふと、ゼミの中で指導した『人間観察を怠るな』という台詞を思い出した。私もしばらく観察してみた。電車の中の風景がただの日常の風景でなく、小さな劇場に見えたような気がした。今日、生徒に指導しなければこのようなことはしなかったかもしれない。生徒達の指導の為に考えたことが、逆に自分自身の為にもなっている。

『私は生徒達に教えることで、逆に生徒達から何かを教えられているのかもしれないなぁ…』――なんて思いながら睡眠不足で重くなったまぶたに耐え切れず、いつしか寝てしまった。

 

――『努力と根性』よりも『考え方とアイデア』が道を開くと思う文鳥

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