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2005年11月29日 (火)

プチクリのすすめ

オタキングこと岡田斗司夫氏が『プチクリ』というものを提唱している。

プチクリとは『プチ・クリエイター』の略で、その意味を大雑把に説明すると『プロだけがクリエイターではなく、プロになることがクリエイターとしての成功とは限らない』というものらしい。これはなかなか興味深い。この提唱を知ったとき私は二つのことを思い出した。

ひとつは大学時代のゼミの講師から聞いた『アンデパンダン展』という美術展のこと。アンデパンダン展は60年代終わりから始まった『だれもが自由に出品し、審査を受けることも無く、受賞制度も設けない美術展覧会』のことだ。当時の講師は『本来、美術やクリエイティブな活動は誰でもが楽しめる自由な表現手段なはずだ。だから日展を頂点とする権威でクリエイティブに優劣をつけるのはおかしい。アンデパンダン展はそれら権威主義に対するアンチテーゼ的展覧会だ』と説明してくれた。まぁ、当時は反体制云々というサヨク的活動が盛んだったからその影響もあったのかもしれないが、『権威でクリエイティブに優劣つけるな』という考えは今でも共感できる。

もうひとつは新宿の『占いオヤジ』のこと。私は5、6年前にフリーになったが、当時は先のことを案ずる不安な日々が続いていた(今もにたようなもんだけどね(苦笑)) そんな心理状態のある夜、私は新宿で酒を飲んだ後、酔った勢いでガラにもなく街頭にいる占い師のオヤジに相談にのってもらった。相談の内容は個人的なことなので省略するが、最後にその占いオヤジが言ったセリフが今でも脳裏に焼き付いている。『世の中にはプロ以外でもプロ級の才能を持った人たちがゴロゴロいる。現在プロとして活躍している連中が偉そうな顔ができるのは、そういう無名の才能ある多くの連中がたまたまプロの世界を目指さなかったからだよ。大げさに考えないことだ』 ――私はこの占いオヤジの話を聞いてなんか吹っ切れるものを感じた記憶がある。あれから数年。インターネットをふらつくと『えっ? この人、本当にアマなの?』と思える作品がゴロゴロしているのに改めて驚かされ、オヤジが言っていたことが”まんざらあたってなくもない”と再認識させられる。

以上のふたつの記憶。いずれも『クリエイティブ(創作)活動に序列をつけることに対する意味』を考えさせられた出来事だった。

そういう過去の記憶もあったせいか、私は岡田氏の提唱する『プチクリ』に対してかなりの興味を持っている。詳しくは12月8日に発売される『プチクリ』(幻冬舎刊/1200円)を本屋で買って(笑)読んでみたい。

プチクリ公式サイトは→ここから

 

――プロって職種に関係なく”最後まで責任がとれる”連中のことだと思う文鳥

【後日、追記しました】

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