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2005年8月 7日 (日)

真夏のプール

青い空。蝉の合唱。人を恍惚にしてしまう熱気が、家に引きこもって仕事をしている私を誘惑した。『出て来い! 何をしている? 今の夏はもう二度と戻ってこないのだぞ!』と言いながら… 生来、意志の弱い私は『仕事の為の気分転換』という己を正当化する錦の御旗を心の中に掲げながら、近くの市民プールまで自転車を走らせた。

夏休みの日曜とあってプールは混んでいた。不健康に白く、ぶよついた体を真夏の太陽の下へさらすと、まるで聖水をかけられた悪魔のように体の中にたまっていたストレスや心の疲れが昇華され体が溶けてしまいそうだった。(誇大表現あり) しかし、子供から大人まで現実を忘れて無邪気に水と戯れる姿を見ていると心が和む。まさに平和そのものだ。平和…… そういえば今年は終戦60周年となる。60年前の夏も、今と同じように青い空に、蝉が大合唱する暑いものだったのだろう。しかし、唯一違うのは、このプールから聞こえるような人々の”心からの笑い声”があまり聞かれなかったことではないか。今の平和は、60年前の人々の死や哀しみや希望が礎となっていると改めて思った。

ひとしきり泳いだ後、体をあお向けにしプカプカと浮きながら空を見ると、水しぶきの中に、たぶん60年前と全く変わらないであろう、まぶしい青空が輝いていた。

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