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2005年7月 7日 (木)

タイドライン・ブルー

『タイドライン・ブルー 』 テレビ朝日 毎週水曜日 26:40~
原作:小澤さとる・飯田馬之助/監督:飯田馬之介/キャラクター原案:山下明彦/制作:テレコム・アニメーションフィルム・テレビ朝日

文鳥が以前、仕事でお世話になったアニメ監督、飯田馬之介氏が久々に監督をするということで観てみた。

で、感想―― 監督の作品創りに対する誠実さ感じた。深夜時間帯のアニメは、何故かアニメなのに動かない紙芝居みたいな作品が多い。予算、時間、スタッフの問題等いろんな大人の事情があるかもしれないが、それはプロとして言い訳にはならない。例外に漏れず監督もそれら同じ条件下で制作しているはずだが、画面からは『それでも俺は手を抜かずきちんとしたものを創るのだ!』というモノ創りの誠意というか意地のようなものを感じた。

アニメはその語源アニミズムにあるように『事物に魂を与える』ことだ。その魂というか命は、動き、色、言葉、音楽、構成…等の表現要素がうまく機能した世界から生まれ、そしてその世界から命を与えられたキャラが生き生きと動き始めるのだと思う。だから手が抜けないのだ。少しでも抜いたら世界に命が生まれなくなり、それはアニメではなくただの絵芝居になるからだ。宮崎アニメを観て思うのは、彼は”キャラに命を与える為”に殆どの労力をその世界創りに費やしているような気がする。そんなことを、この作品を観て改めて感じた。

テンポも良くなっていた。飯田さんの過去の作品はどちらかというと、テンポが牧歌的?だったが、今回は時流にあったテンポだったと思う。だた気になったのは、これは監督のせいではないのかもしれないが、シナリオがもうひとつ。身ごもったヒロインや、新国連のやりとり、亡国のイージスのような突然の宣戦布告など…25分にはちょっと盛り込みすぎのような気がする。観ていて、何に感情移入していいのか、ちょっとわからなくなった。まぁ、この辺りは素人の私が言うまでもなくスタッフが一番よく分かっていると思うので、これからピントが絞り込まれてゆくと信じて期待したい。特に、シナリオ作家さん。”戦争”と”少年の心”をもっとキチンと書いてほしい。

今後の飯田さんの作品に期待し、応援したい。

*飯田さん原案の劇場アニメ『銀色の髪のアギト』が公開されます。

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